いろいろなところで暮らしを支える塩
塩は、食べ物はもちろん、食べる以外にも いろんなところで使われているんだよ!
台所や食卓で、調味料として、味付けに使われています。
食品を塩漬けすることにより、食品中の水分は吸い出されて塩水になり、雑菌が利用できる水分が少なくなります。そうやって塩は、腐敗の原因になる雑菌の働きを抑えています。
小麦粉に塩と水をまぜてこねると、たんぱく質が溶けて結びつき、粘りのあるグルテンが出来上がります。このグルテンが、パンをふくらませたり、うどんのコシを強くしたりしています。
塩を使うことによって、食品を腐敗させる雑菌の働きを抑え、発酵に必要な微生物が働きやすい環境を作っています。
塩は、魚や肉のたんぱく質を水に溶けやすくし、かまぼこやハムなどに粘り気や弾力を持たせます。
アルミの原料、ボーキサイトという鉱石を溶かすときに、か性ソーダが使われています。
脂肪などの原料と、か性ソーダを混ぜて、石けんを作っています。
パルプは、紙やレーヨンの原料になります。パルプを作るために木材を溶かすときに、か性ソーダが使われています。
「ケイ砂」や「石灰石」といった鉱物とソーダ灰を一緒に熱して、ガラスを作っています。
鍋などのホーロー製品は、高温で鉄にガラスを焼きつけてつくられています。このときに、ソーダ灰が使われています。
水道水の消毒に、塩素が使われています。
塩素と、石油からできる「エチレン」という物質とを反応させて、塩化ビニル製品を作っています。
生理食塩水やリンゲル液などの原料として使われています。
真水は0°Cで凍りますが、濃い塩水はマイナス20°Cくらいまで凍りません。この性質を利用して、冬に、塩や塩水を道路に撒いて、路面が凍るのを防いでいます。
原料になる皮を保存したり、なめしたりするために塩が使われています。
人間だけでなく動物も塩が必要です。
家畜の場合には、エサにまぜたり、塩のかたまりを与えて自由になめさせたりしています。