古代日本の食と塩(第4回、第5回)

連載「古代日本の食と塩」の第4回及び第5回です。

古代(本連載では、文献史料が残っている奈良時代・平安時代が対象です)の日本ではどんなものが食べられ、またどのように塩が使われていたのでしょうか? 『古代日本の食を再現する』等の著書がおありの三舟隆之先生(東京医療保健大学教授)のご監修のもと、イラストレーターの小夜小町(さよ・こまち)さんに、4コマ漫画で再現していただきます。

今月は、第4回「カツオの保存法と塩」と、第5回「煮塩年魚」を掲載します。

(塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会事務局)

(塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会事務局より)

  • 第4回、第5回について

現代の私たちにもおなじみのカツオ(鰹、堅魚)やアユ(鮎、年魚)ですが、古代から食べられ、また税として納められていたことが知られています。産地から遠い都の人たちも、カツオやアユを食べたかったのでしょう。
冷蔵・冷凍技術のない古代には、上の漫画のとおり、カツオやアユを遠方まで運んでも傷まないよう保存するために、塩が活躍していました。
なお、「煮堅魚」は、現代の鰹節のように細く削って調味料として使用された可能性が、また「煮塩年魚」はそのままではなく水で戻したり煮たりして食べられた可能性が考えられていますが、これらの調理法については、まだよく分かっていないようです。


これまでの連載はこちら
プロローグ 古代のごはん + 第1回 古代の塩ができるまで
第2回 古代の漬物の味は? + 第3回 果物の漬物⁉

続きはこちら
第6回 塩と発酵 + 第7回 サメを食べる!?
第8回 麺にだって塩は必要 + 第9回 食肉の保存

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