塩とからだの大事な関係
塩は人間の体の中で 大事な働きをしているんだよ。
体の中での塩の働き
塩は人間の体の中で、「ナトリウムイオン」と「塩化物イオン」に分かれて存在しています。 そして、体の中で、生きていく上で欠かせない、大事な働きをしています。 特に暑い時期に注意が欠かせない熱中症への対策にも、塩は大事な働きをしています。 (詳しくは「熱中症に気をつけよう!」ページをご覧ください)。
人間の体の細胞は「細胞外液」という液に囲まれています。塩(ナトリウムイオン、塩化物イオン)はこの細胞外液に多く含まれていて、細胞外液の量を維持しており、これにより全身の細胞に酸素や栄養分が運ばれ、また細胞でできた二酸化炭素や老廃物が肺や腎臓に運ばれて排出されます。また、塩は細胞外液の濃度を維持し、細胞が正常に働くのを助けています。
神経細胞は、ものを触ったときなどの刺激を脳に伝えたり、脳から体を動かすように筋肉に命令を伝えたりしています。ナトリウムイオンは、神経細胞が刺激や命令を伝えるときに必要です。
塩化物イオンは胃酸の主成分で、胃で食べ物を殺菌したり、消化を助けたりしています。また、ナトリウムイオンは、小腸で「アミノ酸」や「ブドウ糖」などの栄養素の吸収を助けています。
体の中の塩分は、腎臓の働きにより一定に保たれており、通常の食事や運動をしている場合には足りなくなることはありませんが、下痢や激しい発汗などで急激に失われることがあります。体の中の塩分が足りなくなると、血圧低下、立ち眩み、倦怠感、精神不安定、眠気、脱力感などさまざまな脱水症状が現れます。
熱中症への対策にも、塩は大事な働きをしています。詳しくは「熱中症に気をつけよう!」ページをご覧ください(クリックすると「熱中症に気をつけよう!」ページが開きます)。