塩と暮らしを結ぶ
ひとり ひとりに ちょうどよく
たのしくかしこく、塩と付き合うこと
大きな人、小さな人、スリムな人、ふっくらした人。
元気いっぱいの人、疲れ気味の人、健康診断の数値が気になっている人。
和食が好きな人、洋食が好きな人、
外食が多い人、自宅で料理をする人。
身体を使って仕事をする人、デスクワークの人、
汗をよくかく人、汗をかく機会が少ない人。
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、子どもたち・・・
体格が、体調が、ライフスタイルが違う。
老若男女、年齢も、性別も違う。
みんな、それぞれの塩と暮らしの結びつき。
昔から、色んなところで、色んなかたちで、欠かせない塩。
盛ったり、撒いたり、祭ったり、磨いたり、漬けたり・・・。
毎日の美味しさと明日の健康と、ゆたかな日々のために
たのしくかしこく塩と付き合っていく。
さあ、はじめよう。あなたらしく、あなたに相応しい塩と暮らしの結びつき。
- ・「ひとりひとりにちょうどよく たのしくかしこく ”塩を知り塩と暮らす”」をキーワードに、私たちの暮らしに欠かせない塩について、皆様の理解を深めていただくための活動です。
- ・本サイトのほか、各種のイベントへの出展などを通じて、塩の機能・効用など、塩の大切さや塩と暮らしの関わりについての情報をお伝えしていきます。
- ・塩に対する正しい理解を通じて、普段あまり考えることのない塩の良さ、大切さにあらためて気付いていただくことを目指します。
- ・運営は、塩業界(塩の製造、輸入、流通に携わる業界)及び塩のユーザー等の関係業界(食品製造業や小売店の業界など)で構成する「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会」が行っています。
- ・塩と暮らしを結ぶ運動の略称は「くらしお」です。
塩は、人の身体において、血管の中や細胞の周辺を流れる体液(細胞外液)の主要な成分です。細胞外液が全身を流れることによって消化管で吸収した栄養素や、肺で取り込んだ酸素が身体の隅々に運ばれます。また、全身の細胞で作られた老廃物を腎臓に、炭酸ガスを肺に、それぞれ運ぶことで、体内に老廃物や炭酸ガスが貯まらないようにしています。
それに加え、塩には、細胞外液の中で浸透圧を一定に保つことで細胞そのものを維持したり、脳や筋肉を繋ぐ神経の伝達に関係するなどの働きがあります。
一方、塩の摂り過ぎは高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの発症のリスクを高める要因になるとの指摘があり、厚生労働省では、一日のナトリウム(食塩)の摂取目標量を定めています。
このように、塩は私達の生命活動に必須の素材であり、塩なしでは生きてゆくことができませんが、過剰な摂取が健康を損なう原因にもなりかねないため、私達は体内の塩のバランスを乱さないよう適量の塩を摂取することが大切です。
体内の塩の量は摂取量のみでなく、健康状態や生活環境によっても影響を受けます。熱中症が心配されるときには塩の多めの摂取が勧められますし、食欲が低下したときには必要な塩を摂れるよう塩分濃度の高い食事を取ることが勧められる場合もあります。同様に、多量の発汗や、嘔吐、下痢などで塩の喪失量が増える状態では、普段より多くの塩を摂ることが必要となります。
また、塩は料理の味付けやいろいろな食品加工に使われているだけでなく、食品の保存にも大きな役割を果たすなど、古くから私達の生活の身近にあった、なくてはならない素材であり、世界各地で様々な文化や風習とも深い関係にありました。
塩を上手に使って、人それぞれが毎日の食事の中で、様々な食材をバランスよく、たのしく、おいしく摂ることが、良質な生活に繋がるものと考えます。また、塩に関する様々な文化・風習や用途を知ることで、塩を使う生活の楽しさも増えてきます。
私達は、人それぞれがおいしくかしこく塩を使い、たのしく塩と付き合っていくことが大事だと考えます。